医師国家試験

医師国家試験は医学部生が受ける最終関門になります。医師になるためには高等学校卒業後、医学部に進学し、6年間の修学を経て医師国家試験に臨みます。医学部生は在学中もCBT(Computer-Based Testing)・OSCE(Objective Structured Examination)共用試験、1年半に及ぶ臨床実習(BSL: Bed Side Learning)、卒業試験と医師になるために膨大な知識と技能修得に努め、数々のハードルを越え、その集大成として医師国家試験に臨むことになります。

医師国家試験は厚生労働省管轄下、医師法第10条の規定に基づいて施行されます。例年試験日は2月第2週目の週末、3日間にかけて行われ、試験は北海道、宮城県、東京都、新潟県、愛知県、石川県、大阪府、広島県、香川県、福岡県、熊本県及び沖縄県の12都道府県で実施されますが、受験者の3割は東京に集中します。合格発表は約1ヵ月後の3月中旬になります。

医師国家試験の試験内容は基礎医学・臨床医学・社会医学などすべての医学関連科目が出題範囲となります。科目ごとの試験ではなく、全ての科目を取り混ぜアトランダムに出題される総合問題形式です。試験は一般問題と臨床実地問題それぞれに必須の基本的事項・医学総論・医学各論から計500問が出題され、A〜Iに分けて3日間の日程で実施されます。

そして医師国家試験に合格するには、一般問題を65%前後、臨床実地問題を70%弱、必須問題80%、禁忌肢の選択数2問以下(禁忌肢:医師として絶対に選んではいけない選択肢。他の点数が合格でも禁忌肢を選んだがために不合格というケースもあります。)を全て満たさなければなりません。

医師国家試験は試験期間が3日間と長丁場な上、出題される問題は500問以上と膨大です。国家試験を突破するだけの膨大な知識と能力をきちんと修得していることはもちろん、試験中は集中力と的確な答えを選ぶ判断力が要されます。また試験に向けて体調管理を整え、最高のコンディションで試験に臨むことができるよう試験前から自己管理に努めることが肝要です。

加えて、医学部の入試が難関、高倍率であるのに対し、医師国家試験の合格率は約90%前後と比較的高い率で推移(2011年度の司法試験は23.5%)していますが、医学部に入れば国家試験に合格できるという性質の試験ではありません。医師国家試験に臨むまでには入学から最終学年まで学業を修めて進級し、さらに医師国家試験の前に卒業試験に合格することを課す、といった一連のプロセスが全て必須となっているため、結果的に国家資格合格率を引き上げているのでしょう。たゆまぬ努力が必要なことに変わりはないのです。

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